読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

語り賢者の備忘録

遊戯王語る(せの字 twitter:@se_ypdesuyo)

ネクロスについて⑥ディサイシブについて

最近ネクロスにディサイシブが必要ない、という意見をちらほら見ます。
今回は、ディサイシブの有用性について少し書いていきたいとおもいます。前回の記事の竜剣士EMHEROについてはまた今度更新します。

f:id:seshiguitar:20151110232349j:plain

a.環境面
現環境ではEMEmのシェア及び勝率が圧倒的に高く、ネクロス自体が制限改訂もあり下火になっています。また、帝も数は減りましたが依然としてTop3に食い込んでいるため、向風であることは否めません。
その環境の中で求められることは《圧倒的な制圧》か《瞬間的にライフを取る》かのどちらかだと思います。悠長なことをしている暇はどのデッキにもない、と考えています。
ディサイシブはネクロスにおいてこの二つの条件を満たしうる数少ないカードだと思います。

b.制圧
ディサイシブの魅力の一つに打点、というのがありますが、これはメインではないです。もちろん打点があるからこその利点もありますが、それは後述します。
ディサイシブはそのレベルの高さにより万華鏡から儀式召喚することはシュリットを絡めない限り事実上不可能です。ですが、裏を返せばレベルが高いため、降魔鏡や反魂術で出すことができる可能性があります。特に降魔鏡で出す機会は多いです。
制圧というのは先攻展開の盤面の強さだけではありません。ネクロスはその点が不得意なので、中盤以降の詰みの一手としての制圧、になります。
特にリリーサーを絡める点では序盤のユニコール、クラウソラス、リリーサー、という3枚を使い、降魔鏡から出すことが出来れば、中盤以降の制圧としては充分です。これは他のヴァルキュルスやトリシューラでは若干力不足ですから、ディサイシブならではだと思います。トリシューラを警戒して手札を伏せる行為に対しても、ディサイシブなら積極的にリソースを奪えますし、モンスターをセットして時間を稼ぐことも許しません。トリシューラやヴァルキュルスを序盤で使ってしまっていたり、また、ディサイシブを維持するために使うということも出来ることから、限られたリソースを運用していかなくてはならないネクロスにマッチしたモンスターだと思います。変わったところでは、手札誘発を多く積む必要のある現環境でも、腐ったヴェーラーや増殖するGを墓地の高レベルネクロスと一緒に除外し儀式召喚も出来ます。

c.打点
3300という打点は、ライトニングを除けば環境に出てきている主なモンスターの中ではずば抜けて高いです。牙王や星態竜ですら一方的に倒せますし、聖槍を受けても2500打点以上のモンスターでなければ倒せません。最上級帝に対しても上から殴れるのは非常に貴重だと思います。
なによりも、打点の高さはライフを取る速度に直結します。ドローゴーした相手に仏、ユニコール、シュリット、反魂術でワンキルまで持っていくことが出来たり、厄介なモンスターを月の書で裏にしてから効果を使って前をあけることでキルラインが4700まで下がります。これで万華鏡トリシューラやヴァルキュルスとソラス、仏追加でゲームエンドです。また、対エクストラモンスターの場合にはクラウソラスと組み合わせて3300(4500)を直接叩き込むことが出来ますし、出せない場合でも0にしたモンスターを仏で倒し、手札効果で2200まで上げられれば3600まで削ることが出来ます。
そこまで都合よくはいかない上に手札消費が激しい等課題はありますが、あるとないとでは高速環境における「倒せるときに倒す」という意識の面で差が出ます。

c.評価
以上の点から、有用性自体はある、と考えています。しかし、これらは他のカードでも出来る、または他のカードならもっといい動きができるのでは?と考える方もいると思います。
ですが、ネクロスは1ターン内に出来る行動回数は基本的に決まっています。そこがディサイシブを有用から必要に変えていく点だと思っています。
行動回数、つまり儀式魔法の使える最大枚数である3回のうちで、最大限勝ちに近づけていかなくてはいけません。そして他のデッキと違い、エクシーズやシンクロで差別化が図れる面は大きくないので、儀式モンスターの種類がそのまま差別化につながることだと思います。
例としてエクシーズなら打点を取るならダイヤモンドクラブキングやライトニング、除去ならカステルやダイヤウルフ、制圧ならジャイハンやフレシアなど、同じ2枚の素材で使い分けが容易ですが(当たり前ですがエクストラにそもそも入ってない場合は考慮しません)、ネクロスはデッキの中に入ってなければ選択することすら出来ません。同じように儀式素材が揃っていても使い分けが出来ないのです。さらに、儀式魔法はそれぞれ固有効果でのリリースの要求の仕方が違い、モンスター効果も同名ターン1のため同じモンスターを連続で出すことを良しとしていません。この点からも、デッキの中に選択肢としてあるかどうかが重要になってきます。
罠を踏む、という弱点を挙げる場合も、見えているまたは予測される神の通告ならトリシューラやヴァルキュルスと比べて「踏みにいかない」という特殊な選択肢も生まれますし、攻撃反応に対しても強く、ブレスルのような効果無効にもトリシューラより被害は少なくて済みます。

d.まとめ
シュリットが制限になっている上に先攻展開の制圧力が高い現環境では、事故札になりうるディサイシブは一見マッチしていないように見えますが、見方によって、運用によって、有用性や必要性は変わってきます。話題にはあげませんでしたが、グングニールやカタストルも同様のことが言えると思います。それだけ様々な視点を持たないと、勝ち抜いていくことは難しい環境である、とも言えます。