白黒シャドール-2019環境-②

前回の記事の構築で現環境と実際にマッチアップしました。
2月ということもあり、店舗予選を見据えたデッキや、その他様々なタイプと戦えたのは幸運だったと思います。そこから、新たな構築を考えていきます。

a.環境と結果
環境トップで使われているデッキは主に3タイプほどあるように思えました。オルフェゴール、転生炎獣、閃刀姫です。それら全てと一応戦うことが出来たので、考察していきます。また、他のタイプのことについても触れていきます。

・オルフェゴール
3戦行いましたが、全てストレート負けでした。後攻から捲るのがシャドール、と思っていましたが、実際は先攻を渡した時点で展開された盤面をひっくり返すことは出来ず、為す術なく負けています。根本的な思考が間違っていたと反省しています。
またデッキのパワー差も予想以上に広く、先攻ミドラーシュに罠を構える型にサイドからスイッチしても時間稼ぎにしかならず、こちらが決定打を欠いている間にアドバンテージ差が広がってしまい負け、というパターンでした。
はっきり書くのは気が引けますが、おそらく勝つのは不可能に近いのではないか、とまで思えてしまうほどのパワー差を感じました。

・転生炎獣
2戦行い、両方ともET負けでした。ミドラーシュで足止めを行いつつ、ネフィリムやレヴィオニアでダメージを蓄積させていくのはいいのですが、試合が長引いてしまい、こちらのシャドールが尽きて負け、というパターンでした。
こちらに関してはとにかく初動を止めることを意識し、いかにミドラーシュを維持するかが課題になってくると思います。

・閃刀姫
一番多くマッチアップしたのが閃刀姫、4戦して全試合ET突入、2敗2分でした。
とにかく試合が長引いてることがわかります。また、負けた試合も一戦目からET突入して負けているので、もっとプレイ自体を早くするように心がけたいです。
ミドラーシュにはウィドウアンカー、ネフィリムにはアフターバーナーとそれぞれ対処されてしまう一方、こちらもミドラーシュによるレイの蘇生阻止、連続リンクの防止、ネフィリムによる打点と除去で対応できるので、もっとも勝てる可能性が高い相手だと思います。

・その他
トリックスターに対しては意外と強く出れますし、中堅層レベルのデッキであればまともにやりあうことが容易です。詳しいマッチングは統計をとってないので書きませんが、さすがのポテンシャルを今一度実感できる状態でした。

b.弱点と課題
・とにかくプレイを早める。ETに突入してしまうとレヴィオニアやカオスモンスターなしではライフ差をつけられないため。
・メジャーな手札誘発や罠が全て刺さる。これが一番厳しい点。テーマとしての弱点なため対策が必要だがそれも難しい。
・後攻プランで勝てるように心がける。
ネフィリムを使いきらない。使いきると勝ち目が消えるため。出来るだけミドラーシュや他のモンスターでの盤面維持を重視。

c.新しい構築
以上を踏まえた構築がこちらです
f:id:seshiguitar:20190404131633p:plain
f:id:seshiguitar:20190404132058j:plain

主な変更点としては
・幽鬼うさぎの追加
・レヴィオニアの追加
・通常召喚権消費モンスターの調整
です。
うさぎは打ち所がむずかしく、ヴェーラーのみでも戦えると予想していましたが、やはり不安点が残りやむを得ず追加しました。仮想敵としてはハリファイバーで、最も打つ機会が多かったと思います。

ヴィオニアは素引きの確率を上げるための追加です。これによりエクリプスからの間接サーチを妨害されてもまだ使える、という安心感と共に、デッキの攻撃力を増加させる意味合いもあります。

また、通常召喚権を消費する意味があるモンスターはマスマティシャンのみになっています。これはシャドールモンスターを裏で出す、または総攻撃を仕掛ける際のキル力の増加、初動の妨害による展開不可を極力避け、初動自体を丸々捨てた形になります。それに伴い、終末の騎士や闇の誘惑も抜けています。ゲームの流れを最序盤から取るプランはミドラーシュによるもののみなので、後攻プランを主とする場合は召喚権消費モンスターを投入する意義が薄れていった形になります。

サイドは結局パーツを散らす形になりました。決めきれないのもありますが、何を入れてもプラン自体に影響を及ぼさない安定の選択です。
一部有用性を疑うカードがありますが、試す機会もなく、また代替カードも思いつかなかったこともあり、このリストになっています。

d.まとめ
最早白黒である意義が薄れつつある構築ですが、環境に対して独自のチューニングを施していった結果なので、プレイヤーそれぞれ思うところがある様なものになりました。
4月からの新環境もスタートしているので、マッチングや情報収集をしながらまた構築案を練っていきたいと思います。