白黒シャドール-2019環境-

お久しぶりです。しばらく遊戯王から離れていましたが、とある出来事から復帰、環境に対して立ち向かうことになりました。
現環境で自分が使用しているのは「白黒シャドール」です。何故か、は後程説明します。

a.白黒シャドールとは
輝白竜ワイバースターと暗黒竜コラプサーペントを主軸にし、横の展開とキル能力を重視した攻撃的なシャドールになります。2014年の中盤に猛威を振るったタイプですね。エクリプスワイバーンからのサーチ、カオスモンスター陣など、非常に攻撃的な構築とプレイングが要求されます。と同時に、特殊召喚モンスターが多いため、手札事故とも付き合っていかなければならない、豪快かつ繊細な構築とプレイングもまた求められるデッキタイプです。

b.なぜ今白黒シャドールを選択したのか
安いから(笑)、ではなく明確な理由があります。
一つはシャドールの弱点である除去および打点不足を補うことができるからです。
それは[根源竜レヴィオニア]の存在です。
ヴィオニアは白黒型に置いてはエクリプスワイバーンから瞬時にアクセス出来、かつEXモンスター枠を圧迫しない貴重な存在です。
従来は開闢などが補っていましたが、サーチが効かない、バックに触れない等の弱点があり、それらの要素を解決出来るレヴィオニアの存在は大きいです。
たとえ効果が使わなくても、3000というネフィリムを超える打点により、相手に対して大きなプレッシャーをかけることが出来ます。このことから、恐竜や召喚師型よりも事故に繋がることがあったとしても採用、活かすべき点だと思います。

もう一つは横の展開です。
従来、というかかつては白黒竜をX召喚要員としても使っていましたが、現状の新マスタールールにおいてはそれが安易に出来なくなりました。それでも何故横の展開なのかというと、展開していくことでデッキの大幅な圧縮、カオスモンスターのコスト、融合素材としてSSすることで通常召喚権を残しながら展開し、本命であるシャドールの裏での召喚を可能にしています。
それと同時に後続をどんどんサーチしていくことで、シャドールの継戦能力をより活かすことが出来ます。また、シャドール自身がライフを削ることに対して弱い点も、使い捨て感覚でSSし殴ることで、後続の確保とライフを取りに行くタイミングでの追加打点に出来ます。これが白黒シャドールの利点です。

c.構築
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これが現状の構築になります。ここから、採用と不採用を吟味していきます。

①貪欲な壺
強力なカードです。特に終盤デッキ内のシャドールおよびEXの融合体の枯渇を防ぐことが出来ます。
ですが、初手または最序盤に引いてしまうと全く使えない札を持ち続けるのと同義で、常にアドバンテージが-1の状態になります。
これはとてもリスクが高く、勝っても負けても使わず仕舞い、ということが起こりうるので採用を見送っています。

②手札誘発
メインの手札誘発はヴェーラーだけになっています。これは他の手札誘発は限定的であり、かつカオスモンスターのコストにならない、融合素材としても、またチューナーである点も踏まえて、最も信頼できる手札誘発だと思っています。増殖するGや幽鬼うさぎなども考えましたが、初動を止め、どんな場面でも投げ捨てて使うことで強引にレヴィオニアを筆頭としたカオス系モンスターのコストを調達出来ます。
他の手札誘発はサイドに採用を検討していますが、なかなか難しいのでまだ考えがまとまらない状態です。

③堕ち影の枚数
フル投入しています。これはとにかくデッキ圧縮やファルコン、ヘッジホッグ、ビーストのリバース効果を使うためです。ただし即打てるわけではないので、そのタイムラグをどう埋めるかが課題となってきます。減らすならここですね。

④融合の枚数
これもフル投入です。最初は写し身を2枚にしていましたが、融合が出来ず負けるパターンが多かったのと、相手ターンにミドラーシュを出して動きを阻害する役割を担う重要な部分だと思い3枚目を追加しました。これにより融合できる確率とライフを取る速度、相手への回答の要求など、様々なことに使えることがわかり、減らす選択肢はないと痛感しました。

⑤その他
なぜ終焉竜ではなく混沌帝竜なのかというと、単純にバニラとして出しても深く考えなくて済む点、そしてなにより重要なのが完全リセット効果とバーンです。妨害されない限りどんな不利盤面も一瞬で更地にし、ドロー勝負に持ち込むことが出来ます。こちらには影依融合やカオス系モンスターがいるのでトップドローからライフを詰めやすく、逆転まで持っていける可能性が終焉竜より高いです。
リスクはとても大きいですが、リターンもそれなりに大きいので混沌帝竜にしています。
続いて闇の誘惑が2枚入っていますが、これは融合を引くためにやむを得ず入れたカードです。序盤に融合を引き、中盤~終盤にかけては不要札を有効札に変えることが出来るため、意外と重要です。代替カードが見当たらないのでこちらにしていますが、なくても大丈夫そうなら抜いても大丈夫です。

⑥EXモンスター
これは賛否両論分かれるところです。融合体はネフィリム、ミドラーシュが3、シェキナーガが2、エグリスタが1になっています。ネフィリムとミドラーシュは減らせないのでこのまま、残りは保険です。エグリスタは転生炎獣とのマッチアップで超融合から出す想定ですが、出しても弱いので抜ける候補筆頭です。
リンクはネフィリムのみ。そもそもがリンクに向かないデッキなのでこれ一枚にしてあります。
Xモンスターはこの4枚。ビュートは確定枠です。そして目を引くのがフェルグラントだと思います。
これは効果を使ったレヴィオニアや開闢と攻撃を行ったネフィリムとエクシーズ、蓋をするプランです。こうすることで相手へのプレッシャーと同時にネフィリムを素材から切ることで融合の速やかな回収を行うためです。その後はネフィリムの融合素材になってもらいます。
Sモンスターはトリシューラのみ。出せるパターンと状況は非常に限定的ですが、あるのとないのとでは大きな差が出ます。

d.勝ち、 負けパターン
勝ちパターンは基本二種類です。一つは王道の融合、カオスモンスターによるライフを取りに行くこと、そしてもう一つがミドラーシュと虚無空間での二段構えによる反撃不可の状態での単体ビートです。前者は言うまでもないですが、後者は決まればイージーウィンなので、あまり狙いたくないプランですが決まったゲームは負けてないので強いプランなのかもしれません。ただし個人的には信用していないのでこのプランは出来る限り避けています。

負けパターンは主に3つです。
一つは単純なデッキパワー差。オルフェゴールやSPYRALなどのデッキに対しては為す術なく負けます。
二つ目は閃刀姫や転生炎獣とのマッチアップですが、これは時間切れが多いです。特にミドラーシュが絡むと余計に長くなります。ETは当たり前。
三つ目はスタミナ切れ、つまり融合体やシャドール切れによるものです。前述した通り貪欲な壺を入れればいいのですが、序盤に不要札を引き込みたくないので安易に採用できません。これはリソース管理を徹底すればなんとかなる点なのでうまくやっていきましょう。

e.まとめ
とにかくマッチを繰り返し、現環境にどれだけ食らいつけるか。フルパワーの状態でも不利を強いられてるので、環境デッキとのパワー差を埋める練習と構築の洗練が必要です。
次回はまた白黒シャドールについて、実際のマッチアップからの考えを書きたいと思います。